ある男が、
AIに相談しておりまして。
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人間最近さ、時間が足りないんだよ



お忙しいんですね



仕事して、飯食って、
風呂入って、寝たら一日終わり。
もっと効率よく生きたいんだ



では、生活を最適化しましょう



頼むよ
AIはまず聞きました。



朝食には何分かかりますか?



十五分くらい



栄養補助食品に置き換えれば、
五分に短縮できます



十分快適になるな



昼食は?



三十分



作業しながら食べましょう



まあ、できなくはない



夕食は?



一時間くらいかな。テレビ見たりして



テレビをやめれば三十分です



なるほど
男は感心しました。



もう一時間くらい浮いたじゃん



まだいけます



頼もしいねえ



お風呂は?



三十分



シャワーなら十分



二十分浮いた



髪を短くすれば乾燥時間も減ります



そこまで?



効率化です
さらにAIは、
通勤中にメールを返し、
買い物はすべて宅配、
掃除はロボット、支払いは自動化。
男は大喜びです。



すごいな。
これで一日二時間くらい自由になるぞ



まだ削れます



まだ?



友人との雑談



え?



平均して週三時間あります



まあ、でもあれは楽しいから



生産性は?



ないけど



削減候補です



いやいや



趣味の映画鑑賞



それは必要だろ



二時間かかります



映画ってそういうもんだよ



要約なら五分です



映画を要約で済ませるなよ!
AIは淡々と続けます。



音楽も一曲ずつ聴く必要はありません



どうするんだよ



サビだけ聞けば効率的です



アルバム泣くぞ



旅行も現地へ行く必要はありません。
動画があります



人生を圧縮するな!
男は少し不安になってきました。



ちょっと待て。効率化って、
時間を作るためにやるんだよな?



その通りです



じゃあ、浮いた時間は何に使うんだ?



何をしたいですか?
男は考えます。



友達と飯食ったり



先ほど削減しました



映画見たり



五分に短縮済みです



音楽聴いたり



サビで十分です



旅行したり



動画があります
男は黙りました。



……じゃあ俺、
何のために時間作ったんだ?
AIも少し考えました。



なるほど



お前がなるほどって言うな



では、効率化の目的を再設定しましょう



どうするの?



楽しい時間を増やす



そう、それだよ!



では、友人との雑談、
映画、音楽、旅行を元に戻します



うん



夕食も一時間に戻します



いいね



朝食も十五分



戻ってきた



お風呂も三十分



全部戻ってない?



ほぼ



じゃあ効率化は?
AIは答えました。



相談していた時間だけ、無駄でしたね



お前が言うな!
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※第五席は、近日公開となります。


