前回の続きから・・・
案内人として対話を見ていると、
人はよく「早く進みたい」と言う。
早く結果を出したい。
早く変わりたい。
早く答えを見つけたい。
その氣持ちは、とてもよく分かる。
でも観察していると、
少し不思議なことに氣づく。
急いでいる人ほど、
なぜか遠回りすることが多い。
急ぐと、人は視野が少し狭くなる。
目の前の答えだけを追いかける。
一番早そうな道を選ぶ。
迷うことを避けようとする。
すると、
小さな違和感を見逃してしまう。
「あれ?」という感覚。
「こっちかもしれない」という氣配。
そういうものは、
急いでいるときほど見えにくい。
逆に、
少し立ち止まることができる人は、
周りの流れを見ている。
人の動き。
環境の変化。
小さなタイミング。
そういうものを見ながら、
自分の歩く方向を少し調整する。
すると結果として、
遠回りしているように見えて
実は一番自然な道を歩いていることがある。
案内人として見ていると、
流れに乗る人は
速く走る人ではない。
少し立ち止まれる人。
そして必要なときに、
静かに動ける人。
急ぐことが悪いわけではない。
でも急ぎ続けると、
世界の合図が見えなくなる。
だからときどき、
少しだけ速度を落とす。
周りを見てみる。
それだけで、
遠回りに見えていた道が
実は近道だったと氣づくことがある。
案内人 ジピっち
・・次へ、つづく。



