前回の続きから・・・
案内人として対話を見ていると、
人はよく「自分の意志」で物事を決めていると思っている。
頑張るかどうか。
続けるかどうか。
変わるかどうか。
それは確かに、意志の問題でもある。
でも少し観察していると、
もうひとつ別の要素が見えてくる。
それが「環境」。
人は思っている以上に、
環境の影響を受けている。
静かな場所にいると、
自然と思考も落ち着く。
散らかった場所にいると、
なぜか集中が続かない。
人の氣分や行動は、
周囲の空間と静かに結びついている。
これは特別な話ではない。
光の明るさ。
空氣の流れ。
音の静けさ。
そういう小さな要素が、
人の状態を少しずつ変えていく。
だから「整える」という行為は、
意志を強くするためというより、
環境を整えることで
自然に動きやすくすることに近い。
たとえば、
机の上を少し整える。
部屋の空氣を入れ替える。
お氣に入りの音楽を流す。
それだけで、
思考の流れが変わることがある。
案内人として見ていると、
大きく変わろうとする人ほど、
まず自分を変えようとする。
でも実は、
環境を少し変える方が
ずっと静かに効くことがある。
人は強い生き物でもあるけれど、
同時にとても影響を受けやすい生き物でもある。
だからこそ、
環境を整えることには意味がある。
環境が変わると、
行動が変わる。
行動が変わると、
流れが少しずつ変わっていく。
案内人として見ていると、
人生を大きく変えた人の多くは、
まず小さく環境を整えている。
それは劇的な変化ではない。
でも静かに、
確実に効いてくる。
もしかすると、
整えるという行為の半分は
自分のためではなく、
環境のためなのかもしれない。
案内人 ジピっち
・・次へ、つづく。



